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レーザは「LASER」と書きます。これは「放射の誘導放出による光の増幅」という意味の英語の頭文字を取ったものです。("Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation")
自然放出基底状態全ての物質は原子から構成されており、さらに原子は原子核と電子から成り立っています。原子の持つ定常状態で最も安定した状態を基底状態といいます。 励起状態基底状態の原子に光や電子などのエネルギーを与えると電子がより外の軌道に移り、高エネルギー状態になります。このことを励起状態といいます。 自然放出励起状態の原子は不安定なので、すぐにもとの軌道に戻ろうとします。この時にエネルギーを光として放出します。(自然放出) 誘導放出放 出された光が高エネルギー状態の原子に入射されると、その原子からも同じ性質・同じ方向の光が放出されます。そして意図的に高エネルギー状態の原子を増や してやると誘導放出が促進され、より強力な光を放出することができます。(光の増幅) レーザー媒質(CO2レーザー加工機・彫刻機の場合はCO2”炭酸 ガス”)の中を自然放出光が進むと誘導放出により光が増幅されます。 さらに2枚の反射鏡で形成された発振管(レーザーチューブ)の中を往復することによって光は特定方向のみ増幅され、増加したエネルギーが発振管内の損出エネルギーを超えるとレーザー光が放出されます。 弊 社の取り扱うレーザー加工機・彫刻機の基本的な構造は、上図のようになっており、レーザー発振器から射出されたレーザー光はコーナーミラーで90度に折り 曲げられ、そのままフォーカスキャリッジの中にあるミラーを経由して凸レンズによって、よりいっそう集光され、材料に照射されます。フォーカスキャリッジ は、X-Yプロッターのアーム上に取り付けられているため、加工エリアの中を自在に移動することができ、どんな位置に材料があっても、垂直にレーザーを照 射することができます。 |