ガラスの種類について

ガラスには成分・製造方法によって様々な種類のガラスが存在しますが、ここでは一般的に馴染みが深く、また当社で多数取り扱いのある建築用板ガラスに重点をおいて説明させて頂きます。

板ガラス

一般的によく見かけるガラスのほとんどがこの板ガラスに分類されます。
中でも代表的な板ガラスの特徴を下記に記載致します。
◆フロート透明ガラス(FL●←●には厚みが入ります。FL5など)
板ガラスの中でも特に代表的であるフロート工法により製造された「透明なガラス」です。一番よく見かけるタイプです。
主な用途:窓ガラス、家具ガラス、家具、建具、玄関ドア、テーブルトップ、間仕切りなど多種多様
厚み:2、3、5、6、8、10、12、15、19(ミリ)

◆すり板ガラス
フロート透明ガラスの片面を金剛砂などで「すり状」に不透明な加工を施したガラスです。
主な用途:間仕切り、襖ガラス、食器棚、家具、建具ガラスなど
厚み:2、3、5(ミリ)

◆型板ガラス(F●←●には厚みが入ります。F4など)
フロート工法とは異なり、型模様が入ったロールを通ることにより製造されるガラスで光を透過しつつ、視線を遮る効果があります。
主な用途:窓ガラス、玄関ドア、間仕切り、浴室、洗面所、家具、建具
厚み:2、4、6(ミリ)

鏡(ミラー)・カラーガラス

鏡(ミラー)も建築用板ガラスの一部となります。

複層ガラス(ペアガラス)

板ガラス+空気層(乾燥空気)+板ガラスの3層構造になった遮熱、断熱効果のあるガラス。

真空ガラス

複層ガラス(ペアガラス)の一種。板ガラス+真空層+板ガラスの3層構造になった遮熱、断熱効果に優れたガラス。

防火ガラス

従来の網入り(ワイヤー入り)のガラスに変わって、ワイヤーの無いクリアな視界を保ったガラスです。
従来の網入りガラスと比べ、かなり高価なため一般住宅などでの使用はかなり少ないかと思われます。
用途:防火設備、特定防火設備用ガラス

強化ガラス

板ガラス表面に熱処理、急冷を施すことにより、通常の板ガラスの3~5倍の強度を持たせたガラスです。
主な用途:学校、病院、ガラスドア、公共施設、トップライト、棚板、自動車、ショーケース、浴室など
厚み:5、6、8、10、12、15、19(ミリ) ※学校用強化、型板強化などには4ミリ厚が一般的

合わせガラス

板ガラス+中間膜+板ガラスの3層構造になった飛散防止性・耐貫通性に優れたガラスで、防犯ガラスなども合わせガラスの一種です。
主な用途:学校、病院、図書館、美術館などの安全性を重視した公共施設などや、防犯ガラスとして一般住宅、店舗など

特殊機能ガラス

防音合わせガラスや、ガラスを瞬時に不透明に変化させる調光ガラス、電磁波を遮る電磁波シールドガラスなどがある。

熱吸・熱線反射ガラス

ビル外装に使われることの多い、色の付いたガラスまたは反射するガラス。
日射熱などを吸収または反射する効果がある。また視線を遮る効果や、建物外観の個性を表現できる。